Hitorikaigi Journal

読書が本からkindleに変わった書店員の一人会議録

フジTV「久保みねヒャダ こじらせナイト」終了に思うこと

 

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「久保みねヒャダ こじらせナイト」が9月16日でレギュラー放送を終了するらしい。

(23日には2時間スペシャルが放送予定)。

今はまだ実感はないが「久保みねヒャダロス」になることは確実なのである。

 

私はもともと能町さんのコラムが好きで、そこから「久保ミツロウ能町みね子オールナイトニッポン」にはまった。

久保さんと能町さんとヒャダインの番組があるらしいが、なにぶん関西在住だったため、まれに放送される特別版を観ることしか許されずくやしい思いをした。

その後、東京に引っ越すことになり、言わずもがな引っ越してよかったことのひとつが「久保みねヒャダ」が毎週観れることだった。

 

「久保みねヒャダ こじらせナイト」は、漫画家の久保ミツロウとコラムニストの能町みね子、音楽プロデューサーのヒャダインが基本ゆるくダベっている番組だ。

「こじらせナイト」という名前の通り、3人とも「体育嫌い・モテない・暗い」の学生時代をこじらせたまま大人になっている。

しかし3人とも一流のクリエイターゆえに頭の良さと創造性が光り、くだらないゴシップの話題でも日本の闇を見るような深い議論となっていく。

同じく青春時代をこじらせた私にとって、「久保みねヒャダ」はいま唯一「夢を感じる」テレビ番組といえる。

 

番組が終わる理由についてヒャダインさんのブログによると、

「低予算の20分深夜番組の地上波を終わらせねばならないほど今のフジテレビは深刻な状態だ」と書かれている。

単にフジテレビが制作の予算を出さないことにした、ということなんでしょうね。

 

番組終了を知って、ネットでいろいろ検索していたら「需要あるなら他局でやったらいいじゃん」という意見をみてハッと思った。

「深夜のインテリ枠」というようなフジテレビの伝統がある。

古くは『冗談画報』『カノッサの屈辱』『カルトQ』など(リアルタイムでは知らないけど)、最近では『トリビアの泉』『世界は言葉でできている』『ヨルタモリ』なんかが入ってくると思う。

いずれもバカバカしいことを真面目にやる、サブカルっぽい人選、大人のための番組という共通点がある。

「久保みねヒャダ」は間違いなく「深夜のインテリ枠」の流れを組む番組なのだ。

だからフジテレビだからこそできた番組だし、フジテレビじゃないとダメなんだ。

脈々と受け継がれた灯火が消えようとしている。

それは「文化の消滅」に他ならない。

 

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