Hitorikaigi Journal

読書が本からkindleに変わった書店員の一人会議録

面倒力は進化か退化か─Apple Musicはじめました

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高校生のとき、音楽は趣味とかではなく生活の一部であった。

しかし社会人になって気がつくと音楽から遠のいていた。

それは音楽そのものより音楽情報に触れる機会が減ったからだと思う。

私にとってそれはラジオやテレビ、雑誌、そしてCDショップだった。

 でもそのころの記憶というのはなかなか強力なもので、

「ああ、エレカシのあの曲が聴きたい!!」とふと思うことがある。

 

最近iTunesを開くとやたらと「Apple Musicをはじめよう!」とおすすめされる。

最初は無視していたが、あまりにしつこいので、詳細を読んでみると、

Apple MusicとはApple社が提供する定額制音楽配信サービスのことで、

数百万曲にも及ぶ音源ライブラリが自由に聴き放題になる。

気に入った曲を自分のライブラリやプレイリストに追加して、オフラインで聴くこともできるらしい。

はじめの3ヶ月は無料、その後は月々980円だそうだ。

 3ヶ月は無料なら、と早速使ってみることにした。

 

便利なのは「FOR YOU」という機能で自分に合いそうな音楽を毎日おすすめしてくれる。

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最初は的外れなものも多かったけど、使っていくうちに精度は上がっていく。

今日は何をおすすめしてくれるのだろうと少し楽しみになる。

こうなると好きな音楽を自分から探す必要がない。

 

20年ほど前はTSUTAYAでCDを借りて、カセットにダビングしていた。

A面からB面にカセットをひっくり返すのも全然面倒ではなかった。

音楽雑誌を読み込み、気になる新譜を視聴するためだけにCDショップへ通った。

タワーレコードのフリーペーパー「bounce」は保管用と切り抜き用で2冊持って帰っていたっけ(今思うと気持ち悪いな)。

 

今はCDをパソコンに読み込ませるのですら面倒で、家にCDがあるのにApple Musicでダウンロードしてしまう始末だ。

年をとったからか、時間がないからか、面倒くさいと思う力=「面倒力」は年々強くなっていく。

一方であの頃の衝動や情熱を取り戻したいとも思う。

Apple Musicはこの面倒力に勝る画期的なサービスだ。

自分自身が進化しているのか退化しているのかはわからない。

「面倒力」に抗い、Apple Musicを使いこなし「音楽」を取り戻すことは私にとって「修行」のようなものだ。

 

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