Hitorikaigi Journal

読書が本からkindleに変わった書店員の一人会議録

平日に一人でスーパー銭湯に行く幸福─pha「ひきこもらない」

いまphaさんの『ひきこもらない』を読んでいます。

 

pha(ファ)さんは大学を卒業して就職するも「普通の平穏な暮らしが致命的に無理」で会社を退職。

以来、職には就かず10年以上ふわふわと生きています。

とはいえ『ニートの歩き方』の他たくさんの著作があり、「普通の幸せ」とは違う新しい生き方を提案していらっしゃいます。アクティブなニートの方と言えます。

 

私は『ひきこもらない』の「移動時間が好きだ」パートが特に好きで、

「高速バスで名古屋のサウナに行くだけの旅」とか「青春18きっぷで知らない街に行ってみる旅」というような目的がない旅の良さにすごく共感します。

 

旅行は、観光地や絶景やおいしい食べ物がセットです。

それは誰かと一緒に行くから楽しいのであって、「目的がない」一人旅に求めるものは「単なる日常からの距離」や「一人になれること」だったりします。

 

ところで私は結婚して1年になりますが、一番変わったことは、自分の時間がなくなったことだと感じています。

独身のときは休日=自分の時間だったのに。

だからときどき「一人(孤独)になりたい!!」と思うことがあります。

かといって一人で家にいると雑念が多すぎて、結局ネットやテレビを見て終わってしまう。

移動時間を楽しめるほどの移動している時間はない。

とにかくちょっとだけ日常を離れ「非日常」を味わいたい。

私のそんなささやかな願いを叶えてくれるのが「近所のスーパー銭湯に一人で行く」ことだったりします。

 

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平日のスーパー銭湯は人が少なく、ほとんどがお年寄りです。

一人でお風呂に入って何が楽しいの?何を考えるの?という人がいるかもしれません。特に何も考えずぼーっとします。

昨日の仕事のミスを思い出したりしますが、泡風呂の泡のようにやがて消えていきます。

露天風呂に腰までつかり、のぼせそうになったら、近くにあるデッキチェアで涼みます。

裸で寝転んでいると、心地いい風が吹いてきます。

「屋外で裸のまま堂々と寝転べるのはヌーディストビーチか露天風呂くらいではないだろうか」などと考えながら。

このように自分のペースで思うままにお風呂を楽しみます。

 

お風呂から上がるとスーパー銭湯に併設されている食堂でうどんを食べて帰ります。

移動は最寄りの駅からシャトルバスが出ているので非常に楽ちんです。

 

家以外で「ゴロゴロできて」「一人でいても怪しくない」場所はそんなにないように思います。

スーパー銭湯は私にとって小さな楽園なのです。

怖いのは一人でスーパー銭湯に行き過ぎて、「非日常」が「日常」になってしまうことです。

「非日常」は「時々」にしておいた方がよいですね。

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