Hitorikaigi Journal

読書が本からkindleに変わった書店員の一人会議録

ある書店員が「本屋大賞2017」で思ったこと

 

今年も全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」が決まりました。

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が14回目となる本屋大賞を受賞。

蜜蜂と遠雷」は直木賞とのダブル受賞となります。

 

蜜蜂と遠雷

 

本屋大賞は毎年新聞にも取り上げられますし、

売上につながる数少ないイベントのひとつであることには間違いないので、

悪くいうつもりは毛頭ないし、これからもがんばってほしいと思います。

が…今回はちょっと残念な結果だったと思います。

 

そもそも本屋大賞は「売り場からベストセラーをつくる!」が設立の主旨だったはず。

直木賞の受賞ですでに売れている商品が、本屋大賞を獲っても「また?」と思ってしまうのが正直なところ。

さらに版元のG社は本の注文をしても入ってこない、正確に言うと大きな書店にしか配本をしない出版社なのでこの受賞で在庫が持つのかも心配です。

 

第1回本屋大賞の第一次選考の投票者数はたった191人に対して、

今回14回目の第一次選考の投票者数は564人でした。

本屋大賞の規模は年々大きくなっています。

 

やはり規模が大きい多数決となると、世間一般に売れているものになり、「書店員発」という意味合いは薄くなります。

本屋大賞本屋大賞でがんばってもらうとして、

私はあくまで単独で、まだ誰も知らない本を売場でコツコツ売っていこうと思った今年の本屋大賞なのでした。

 

「ひとり本屋大賞」を選ぶなら

山崎ナオコーラさんの「かわいい夫」にします。

ナオコーラさんの夫(書店員)のちょっとおかしな行動を「かわいい」と思ってしまうナオコーラさんの思考もちょっとおかしいです(笑)。

年収の差や男女の役割なども越えたすばらしい夫婦の関係にほっこりするエッセイ集です。

本屋さんをはじめました

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