Hitorikaigi Journal

読書が本からkindleに変わった書店員の一人会議録

戦いに終わりはない。死ぬか戦いから降りない限りは─「東京タラレバ娘」を読んで

 

ドラマがもうすぐ始まるので、東京の街は、

東京タラレバ娘」の広告ばかりだな。

早速発売になった「東京タラレバ娘」の7巻を読みました。

いや、ついにKEY君の秘密が明らかになり始めましたね。 

一時はおさまるところにおさまったと思ったけど、

それじゃドラマとしてはおもしろくないのでしょうね。

 

東京タラレバ娘」の5巻で倫子さんが、

占い師に「私の戦闘力を教えてくださいっ…」って迫るシーンがあります。

「自分の戦闘力」を知らない。これが不幸のはじまりだったのです。

 

その前のシーンの倫子さんの独白。

恐ろしいことに 私は心の奥底では

自分はそれなりにいけてるほうだと思ってたっぽい

 

美女じゃないけどそこそこ小奇麗で

性格もよくて 仕事も頑張ってるいい女だと

 

しかし 今は明確な基準が欲しい

文学的ではなく数学的な明確な答えが

 

そしたらきっと上手くやれる

自分の「戦闘力」がいくつなのかが分かれば

もう高望みしなくてすむのかもしれない

 

そうそう、タラレバ娘は身の程を認めようとしません。

自分がどの程度か知れば日常に満足することができたのに。

「もっと私に合ういい相手がいるに違いない 」と勘違いしてしまうのです。

でも当たって砕けたりして、実際に戦闘力を推し量ろうとはしない。

戦闘力を知って自分を傷つけなくないし、

戦闘力を他人に知られたくない。

ちっぽけな「プライド」が捨てられないのです。

恥ずかしながら以前は私もそうでした。

「プライド」も「戦闘力」も目に見えないものなので、

すごく空虚だけど、言葉にするには微妙で、

戦いから降りるってどうすれば?という感じ。

ただ「他人にどう思われたって別にいいじゃん」

って開き直るだけなんですけどね。

心の持ちようの気がします。

 

そもそも、プライドゲームを続けている限り、

たとえ結婚できたとしても、

「タラレバ」は永遠になくならないのではないでしょうか。

なぜなら結婚はゴールではなく、

出産、仕事復帰、子どものお受験などでも

「プライドゲーム」のなかでは、

勝者と敗者が決まってしまいます。

だから結婚しても、

きちんと化粧をして、きれいな服を着て、

見栄や嘘をついていかないといけない。

やっぱり「戦闘力」がいるのです。

(家族の戦闘力になるのでしょうね)

 

知られざる戦いを描いてくれた「東京タラレバ娘」は

女子の核心を突いています。

しかしこれからはマミちゃんのように

「プライドゲーム」と関係ないところで

戦っていくのが、

これからの気分のような気がします。

 

 

 

 

 

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